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| 科学的デザインレビューの実践 2006年03月18日 |
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- NASAではフォーマルなデザインレビューと技術者同士のPeer Reviewが設計成果物の品質維持と複雑なミッションの成功を支えていますが,一方で,「レビューを受けた設計者のモチベーションが低下する」、「レビュー結果が設計に反映されない」といったデザインレビュー特有の問題も根強く存在するようです. NASAの設計者と言えども,自分の考え抜いた設計が他人に批判されるのは心地よいものではないようです.
そもそも、設計とは不確定さが付きまとう作業ですので,どんなに優れたレビュアーでも絶対正しい設計解を示すのは必ずしも可能ではありません.デザインレビューにおいて不確定な設計解をいくらぶつけ合っても、確実な解に辿り着けないのは当然の帰結であり、最後は自説のぶつかり合いになってしまうのです. そのような状況下で,設計者とレビュアーの間で意見の相違が解消しないのは無理からぬことです.
(設計者の資質として頑固者が多いことも多分に影響しているとは思いますが..)
そこで,レビューに参加している誰もが納得できるレビューを行うにはどうしたら良いかを考えてみましょう.
1.議論の対象となっている要件を共有する(明示化する)
ある製品に対して何人かの担当設計者(例えば担当者と設計たたき上げのマネージャー)とRDCモデルの設計要素の洗い出しを行っていると面白い場面に遭遇することがあります.「この定義にはそのような要求は存在する、しない」と言った議論が頻繁に発生するのです.これは、同じ製品を設計している設計者でも,どのような根拠で設計上の意思決定を行うかは人それぞれであるという事実を証明しているように思われます.
そこで、デザインレビューを実施する際に、議論の対象となっている設計解に対する要求要素と確認要素にはどのようなものが存在するかを共同で洗い出してみるというのはどうでしょうか.こうすれば、設計解を導く上でどのように考え方が異なっているのか明示的に示しながら議論を展開することができます.
さらには、欠けている視点(設計要素)をレビュアーの指摘によって補完することができ、設計者とレビュアーの双方が納得できる建設的なレビューが実践できるようなると思われます.
2.考えられる設計解の不確定さを定量的に評価し,最良の設計解を選択する
また,デザインレビューにおいて複数のAlternativeから一つの設計解を選定する際も、その設計解と設計解に対する要求の不確定さがどの程度であるかを選定根拠の一つとしては如何でしょうか.不確定さの定量値の導出方法を提案することは、現時点では残念ながら出来ませんが(今後の研究にご期待ください)、少なくとも設計Alternativeと要求の不確定さの把握と、確認によってどの程度その不確定さを減じることができるかを直感的に判断できるはずです.この作業は設計者とレビュアーが共同で一つの設計解を選定する際の選定根拠を共有する助けになるはずなのです.
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