•  さて,いよいよモデリングの中心である要求認識作業,設計定義作業,確認作業の分析です.RDCモデルではこれらの作業要素を総称して設計(作業)要素と言っていいます.設計要素はそれぞれの適合項目ごとにセットで洗い出します.最初は,特に洗い出す順番を意識せずに適合項目名をキーワードにして思いついた設計要素をどんどん記録していくとよいでしょう.
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  • 要求(Requirement)
    顧客要求,目標,限界,前提条件,制約条件,使用条件,製造条件,仕様,基準,標準,法規,環境,使用可能な部品群,使用可能な素材群など,製品に対する条件や制約を認識する為の作業を指します.但し,モデル化の際は,“〜要求を認識するための作業”などと書くと冗長であるため,条件や制約の名称をもって,それらを認識する作業と解釈させても差し支えありません.

    定義(Definition)
    形状,形状の制約(寸法や方向,取りうる範囲など),機構,構造,位置,使用する部品などを定義する作業を指します,定義の粒度については,製品の個々のパラメータより上位の設計の検討や決定を行う際に設計者が考える単位とするのが適当であるようです.また,要求と同様に,“〜定義する作業”と記述すると冗長であるため,定義の対象となる設計部位やパラメータの名称をもってそれらを定義する作業と解釈しても良いでしょう.

    確認(Confirmation)
    試験項目,評価項目,検査項目,報告項目など,設計内容に対する明示的または経験的な検証項目を言います.


  • 抽象的な話をしていても理解しにくいと思いますので,先ほどのiPod nanoのケースを例題に,設計要素を書き出して見ましょう(といっても、筆者はiPodの設計者ではありませんので,あくまでも想像です⇒こんなような記述になりますというサンプルとお考えください).
  • 表1: 筆者の想像 ipod nanoの設計要素(適合項目:組み立て性)
  • 要求 定義 確認
    容易に組み立てができること 組み立て順序はxx 組み立て時間の確認
    組み立て時間xx秒以下 フロントカバーとバックカバーは爪10ヶ所で固定 組立作業性の確認
    歩留まりxx以下 透明窓部はフロントカバーに一体成形 組み立て品質の検証
    バックカバーは自動組み立て バッテリーは接着テープで基板に接合
    基板はフロントカバーにスクリューで固定

  • さて,事前準備で書き出していただいた設計作業はそれぞれ要求,定義,確認のどれに当てはまる作業でしたか? ぜひ考えてみていただければと思います.


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